ゼロからの仮想通貨

PwCがクライアントの支払いをビットコインで受け取り開始の不思議

PwCといえば欧米の大手コンサルティングファームの一角を占める存在ですが、そのPwCのルクセンブルグオフィスにおいてコンサルティングフィーの支払いをビットコインで受け付けることを発表しています。

 

これはこの国のオフィスだけに限る状況のようですが、実需で多額のコンサルフィーをBTCで支払うクライアントが本当に存在するのか、はたまた法定通貨と比較しても価格変動が大きな中にあって果たしてコンサルファームとしてこうした支払いに応じることでペイすることができるのかどうかが非常に関心を集める状況となっています。

 

コンサルティングフィーというのは人の労働人月プラス成果物をあらかじめ設定したうえでクライアントに請求していくものですあからマネージャークラスの人間がひとり1か月働けば日本円にして400万前後のフィーが発生するものとなります。

 

通常一人だけの仕事などはありませんから最低でも4000万といった契約内容になるわけで、足元のBTCの価格でいえば40BTC前後ということになるわけです。

 

こうしたコンサルティングフィーをBTCで支払うということはクライアントにとってどのような意味があるのか今一つはっきりしませんし、果たして本当にこうした需要があるのかどうかという点も非常に気になるところです。

 

コンサルティングファームを利用する大手企業でそれだけBTCを常に保有しているというところが本当にあるのかはかなり怪しいですし、仮想通貨取引所のような業態が多額の費用を払ってビジネスコンサルや会計コンサルを利用するのかという点もいまひとつはっきりしないものがあります。

 

また支払い契約上最初からBTCで設定するのか単に法定通貨の支払い分をBTCで代用するのかについても非常に興味がつのる部分といえます。

 

最初からBTCで支払うという契約になった場合には法定通貨に比べて支払われる金額が1割から2割ドル、ユーロベースで異なることが容易に予想されますので収益に重大な影響を与えることが考えられます。

 

恐らくここまで割り切って利用することはないのでしょうが、いまさら支払いがBTCでできることを打ち出して何がユーザーベネフィットになるのかがよくわからないというのが正直なところです。

 

PwCは400人以上がアサインされているブロックチェーンのチームをもっており、こうしたイメージをさらに醸成するために話題作りでBTC払いを設定したのかもしれませんが、現実的なメリットは全くはっきりせず国内などで実施してもまったくニーズがないのではないかと思う次第です。