ゼロからの仮想通貨

世界一の仮想通貨ハッカーはやはり北朝鮮か

 

国連安全保障理事会傘下対北制裁委員会専門家パネルが作成した未発表の報告書を国内のメディアが入手して公表していますが、やはり北朝鮮がかなりの額の仮想通貨のハッキングに成功しておりそれを密輸の資金に利用しているという驚くべき内容が明らかになっています。

 

この報告書の中身によると2015年12月から今年5月の間、少なくとも17カ国の金融機関や仮想通貨交換所に35回にわたって、サイバー攻撃を仕掛けていた疑いがあるとのことで入手した仮想通貨は大量破壊兵器開発の資金調達のために使われていることを指摘しています。

 

4年間の攻撃により入手できた金額は実に日本円にして1800億円弱ということで、このいずれも返却されてはいませんからかなりの額のハッキングになっていることがわかります。

 

日本の取引所のハッキングも北朝鮮が絡んでいる可能性はかなり高そうで、その一部はロシアの犯人が北朝鮮を装っているという説もあるため特定はなかなか難しいそうですが、既にハッキングビジネスとして十分に成立している可能性がでてきています。

 

現状では仮想通貨取引所に対する攻撃は国問わずかなり追跡が難しいことから一度でもハッキングに成功すると同一のスキームを使って似たような取引所を攻撃してさらに利益を拡大しているようで国ごとの監視体制も緩いですし、規制もはっきりしていないことから北朝鮮にとってはきわめて有効な資金調達の窓口になってしまっていることがわかります。

 

国内ではハッキングによる盗難については今のところ全額取引所が弁済する形になっていますが、金額が増えれば取引所でも対応できなくなることは間違いなさそうで、国をまたいで北朝鮮からのハッキングに備えるとともに対抗する措置が確立されることを強く望みたいところです。

 

個人投資家としてはやはり仮想通貨取引所のオンラインウォレットなどに迂闊に保有通貨を置いておくのは非常に危険で、たしかに頻繁に出し入れしたり決済したりするのであればオンラインのほうが都合がいいように感じますが、実際現物の保有に関してはそのような頻繁な決済が行われていないという事実をよく考える必要がありそうです。

 

投機性の高い通貨ということでいつでも売買できるようにしたいという気持ちはよくわかりますが、北朝鮮にまんまとせしめられてしまっては本当に意味はありませんから、より厳重な管理をすることが必要です。

 

頻繁に投機的な売買を繰り返すのであればむしろ仮想通貨FXの方が断然安心で、このあたりの使い分けもしっかり検討したいところです。