ゼロからの仮想通貨

リブラ発行できない可能性発言でビットコインにも大きな影響

 

フェイスブックのリブラはホワイトペーパーが開示されてからかなり様々な議論が展開されており、とくに政府や議会が想像以上にその中身に関与し始めていることが気になるところですが、そのフェイスブックがSEC米国証券取引委員会に対してリブラが発行できない可能性も示唆していたことが提出書類の中から開示されたことからビットコインの価格にも大きな影響を与え始めています。

 

SECに対して提示されたレポート内にはデジタル通貨やブロックチェーン技術に関する経験がフェイスブックにはなく、このことがリブラプロジェクトや関連サービスの開発・販売を成功に導くことに悪影響を与える可能性があるとしており、予定通りにリブラとその関連サービスがリリースされる保証はないといった内容が含まれています。

 

また今のところリブラに正式に参画している企業はないようで、名乗りは挙げているもののまだ多くの企業が様子見段階になっていることも明らかになってきています。

 

こうしたサービスのローンチには紆余曲折がつきものですが、フェイスブックがステーブルコインを登場させることについては当初の想定以上に政府も議会もFRBまでもが否定的な見解を出しており、米国では確かにそのローンチが難しい可能性がかなり高まっているといえそうで、だれがこうしたサービスの事業主体になるかについては今後も大きな議論が展開されそうな状況になってきていることがわかります。

 

個人情報の厳密な管理という視点ではフェイスブックは大きく社会的な信用を失墜させてしまった点が強い足かせになっているのは間違いないようで、今後グーグルやアマゾンといった企業がステーブルコインの領域に登場する場合も同様の問題が指摘される危険性がありそうです。

 

米国政府や議会の見解を見ていますと、どうも私企業がこうした銀行業務の一部を完全に引き受けてしまうようなサービスに乗り出すことに相当な嫌悪感があるようで、結局のところ仕組だけ吸い上げてFRBが実施するといったまさかの事態に発展することも想定しておくべき状況のようです。

 

法定通貨の代わりを務めるということになってから俄然問題が多く指摘されるようになったステーブルコインですが、ある意味ではそれだけ社会的影響力があり、ローンチされたときにインパクトの大きなものになることが見えているだけに特定企業に先行して開発導入させたくないという意図が働いているのは濃厚のようです。

 

こうした政府の対応がビットコインの価格にまで影響を及ぼすのはなんとも迷惑な話ですが、それだけ仮想通貨が新しいステージに立ってきているといえるのでしょう。